【感想・ネタバレ】君は月夜に光り輝く 作:佐野徹夜

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みんなが泣いた、圧倒的感動がここにー

大切な人の死から、どこか投げやりに生きている僕。

高校生になった僕のクラスに「発光病」で入院したままの少女がいた。

月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、式が近づくとその光は強くなるらしい。

彼女の名前は、渡良瀬まみず。

余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り・・

「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」

「本当に?」

この約束から、止まっていた僕の時間が再び動きはじめた。

今を生きる全ての人に届けたい最高のラブストーリー。

※ウラ表紙より抜粋

以下、ネタバレ含みます。

「君は月夜に光り輝く」を読みを終えた感想(ネタバレ含)

表紙の素敵さと読書メーターでの話題、電撃文庫大賞受賞などで注目されているので読んでみようと思いました。

主人公は嘘が苦手で優しい少年・岡田卓也、ヒロインは不治の病に侵されている美少女・渡良瀬まみず。

読みはじめた第1章はありきたりな設定とストーリかなと思いました。

1人遊園地(笑)に行った時の主人公・卓也の心の声のセリフは笑えましたw

それからたくさんの「死ぬ前にしたいこと」を代わりに実践していく卓也。

物語が進むに連れて、ただの良い奴では無いと思い始めました。

なんでもやるので、ちょっと変だと思ったのですが卓也はかなり病んでる人物でした。

卓也だけではなく、物語には実はたくさんの病んでいる人が登場します。

病んでる人の描き方が上手なのかなと思いました。

登場人物が徐々におかしくなっていったり、過去の経緯を考えるとおかしかったり、作品がありふれた感動モノの焼き直しのようなものから変わってくるのはこの辺りです。

終盤、ヒロインのまみずが助かるストーリーである事は考えられなくなります。

「死」を向かえることが避けられなくなってきます。

主人公もヒロインの絶望から破滅的になっていきます。

まみずは卓也に想いを伝え、死んでしまいます。

卓也はまみずの想いと願いを胸にこれからも生きていく事が出来るような予感を感じさせるエンディングでした。

出会った少女と恋に落ち、そして少女は死んでしまう。

そういう作品は正直、いくらでもあります。

その中でも「君は月夜に光り輝く」はあまり、文章的にに感動的なセリフでゴリ押ししてくる事があまりありません。

生きることの絶望感みたいなものをやはりセリフでゴリ押ししてくる事もありません。

なので、飽きずに物語を読み進められました。

人はいつか死ぬし、その事も日々の生活の中で薄れていくものです。

それは残酷な事かもしれませんが、仕方ありません。

それでも、残った人、新たな出会いで知り合った人と仲良く前向きにやっていくしかないと「君は月夜に光り輝く」を読み終えて思いました。

前評判通りの良作でした。

「君の膵臓をたべたい」が映画化されますが、それに良く似た作品である「君は月夜に光り輝く」もしつか映像化されるかもしれませんね。

それでは失礼致しますm(__)m