【感想・ネタバレ】あの夏を生きた君へ 作:水野ユーリ

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初めて恋したあの夏、泣けるほどの奇跡が起きた。ー

学校でイジメに耐えきれず、不登校になってしまった中2の千鶴。

生きることすべてに嫌気が差し「死にたい」と思いつめる日々。

彼女が唯一、心を許していたのが祖母の存在だったが、ある夏の日、その祖母が危篤に陥ってしまいショックを受ける。

そんな千鶴の前に、ユキオという不思議な少年が現れる。

彼の目的は何なのかー

時を越えた切ない約束、深い縁で繋がれた命と涙の物語。

以下、ネタバレ含みます。

「あの夏を生きた君へ」を読みを終えた感想(ネタバレ含)

表紙が気に入ったのと、スターツ出版の本が最近は目立つので読んでみよと思いました。

「イジメ」が絡むという事で鬱々したものは避けられないと思いましたが、「イジメ」そのものの描写はそこまで多くなくその点は良かったです。

今回は早速、感想からドンドン書いていこうと思います。

主人公・千鶴はイジメられてかなり心が荒れています。

イジメの被害者なので当然ではあると思います。

何度も「死にたい」、「死ね」などの言葉を発しています。

その点を注意するのが、千鶴の祖母の初恋相手であり、現代では少年の姿のまま幽霊となっている「ユキオ」です。

ユキオは戦時中の実体験を話すことで、恵まれた環境への感謝や両親からの愛を千鶴に気づかせます。

ここがあまり好きではありませんでした。

こういう話は現実でもよくある話ですが、過去は過去で、現代は現代です。

過ごしてきた環境が違うのは当人達になんら落ち度がありません。

恵まれた環境で生きていけることに感謝こそしますが、そういう説得の仕方はあまり好感が持てませんでした。

千鶴はユキオから、自分の名前の意味を知り両親への愛を知り感謝の言葉を多く口にするようになりました。

良いことです♪

最後に登場した、幼なじみの遥(結婚相手)のおばあちゃんが、ユキオの妹だった時はこの作品を一気に良い作品にしてくれたと思います。

ユキオが守った千鶴の祖母、ユキオの妹(小夜子)が命を繋いだ。

その子孫である、千鶴と遥がまた結ばれた。

ユキオという人間の命をかけた意味はとてつもなく大きかったのだと思いました。

本書はスターツ出版からの出版なので、恐らく元々は携帯小説だったのだと思います。

ですので、内容的には学生向けです。

特に中高生に向けた内容ではないかと思いました。

夏休みの読書感想文などには非常に相性が良いように思います。

それでは失礼致しますm(__)m