【感想・ネタバレ】櫻子さんの足元には死体が埋まっている~冬の記憶と時の地図~ 作:太田紫織

「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」シリーズ、第5弾!初長編!

北海道・函館。

僕、正太郎と、骨の謎を愛するお嬢様・櫻子は、かの街に旅行することに。

と言っても、楽しむだけじゃない。

櫻子さんの敬愛する法医学者の叔父さんが追いかけていた、ある事件の調査のためだ。

その事件と、僕らの解決した事件に共通するのは、蝶の形をした骨・蝶形骨。

時を越えた謎に挑む僕らだけど・・・

凛として孤高、なのに無邪気な櫻子さんの魅力が伝わる掌編も収録。

大人気ミステリ、シリーズ初の長編!!

以下、ネタバレ含みます。

 

「櫻子さんの足元には死体が埋まっている~冬の記憶と時の地図~」のストーリー(ネタバレ含)

■プロローグ

いきなり入院している正太郎。

そろそろ退院というところで鴻上さんがお見舞いに来てくれています。

今回の事件で何かあったようです。

それで櫻子さんと正太郎は気まずい関係になっているようです。

■本編 冬の記憶と時の地図

正太郎は札幌帰りの櫻子さんに呼び出されていた。

櫻子の叔父の体調が芳しくないのでお見舞い?に行ってきたのかな?

前作の最後で、身元不明の白骨遺体について櫻子さんは調べると言い出し、1人で調べさせるのに不安な正太郎は協力を申し出る。

正太郎を巻き込んでもしものことがあるとと懸念しつつも内心、不安だった櫻子は珍しく正太郎に素直に感謝を告げ、協力をお願いする。

本編は「File」と銘打たれた部分は櫻子の叔父の話。

それに続く形で櫻子と正太郎サイドに戻ります。

File-1

櫻子の叔父がどのような経緯で大学病院の遺体解剖に携わることになったのか。

日本における解剖の問題などがまず語られる。

そこに正義感溢れる刑事・山路が訪れる。

櫻子と薔子との食事の約束があるが、とりあえず山路の話を聞くことに。

山路は自殺と判断された事件が、他殺であると考えていた。

理由は、以前にも似た事件に遭遇した事があるかららしい。

一笑に付したいことだが、彼の熱意と自身の過去の経験から山路に協力することを約束する。

遺体から「蝶形骨」が奪われる事件の調査の始まりだった。

※※※※櫻子サイド※※※※

旭川から函館に向かう正太郎と櫻子。

薔子は長時間の車での移動が嫌だからと飛行機で。

7時間に及ぶ大移動をなにげに楽しくすごした正太郎。

シリーズ得意のグルメ紹介もここで出ます!

函館の薔子の実家が経営する旅館に到着した3人。

豪華なホテルに感嘆する正太郎だった。

File-2

山路の非番と講座の休講が重なったタイミングで二人は、亡くなった臼渕日和さんの両親の家を尋ねていた。

両親とは関係が良くなく、参考になる話は出来なかったが日和の妹・沙月の協力を得ることが出来た。

臼渕日和のマンションに残されたパソコンに遺書の痕跡が無いか調べようとする3人だが、ロックがかかっていて何も出来なかった。

※※※※櫻子サイド※※※※

叔父のファイルを頼りに臼渕邸を訪ねる二人。

しかし、表札は別の名前になっていた。

困惑していると近所のおばあちゃんに話を聞くことが出来た。

どうやら臼渕家の両親は亡くなって引っ越したという。

おばあちゃんの話に従い、臼渕日和の元恋人の所に向かう。

それから、元恋人→元恋人の友人というように縁のある人を訪ねていく。

その過程で義理人情、友情を描きながら、亡くなった臼渕日和の人となりが見えてくる。

自殺をするような人物ではなくかなり良く言えばアクティブ、悪く言えば我儘な女性だったようだ。

正太郎はふと、過去に出会った「山路刑事(1巻に登場)」にメールを送る。

正義感の強い叔父と行動していた山路刑事と、正太郎が出会っている山路刑事はどんな関係なのか?

その日の調査を終えた二人。

正太郎は鴻上と約束したオルゴールのお土産を買うために金森倉庫に向かう。

オルゴールは奮発したものを買った正太郎だった。

旅館への帰り道で、櫻子と正太郎の誕生日と星座が初公開されました。

櫻子・・・5月13日生まれ、牡牛座

正太郎・・・3月18日、魚座、O型

File-3

叔父と山路刑事は元恋人の田口の元を訪ねた。

やはり、重要な事は何も分からなかった。

姉の人となりを聞いてショックを受ける妹の沙月。

沙月は日和の元婚約者と、高校時代に自殺した日和の親友を訪れるつもりらしかった。

※※※※櫻子サイド※※※※

ファイルを元にやはり、元婚約者を訪ねた正太郎と櫻子。

そこでも、臼渕日和は良い人間だとは語られなかった。

さらに、自殺した同級生の父親を訪ねる。

またしても、日和の死は自業自得だと語られた。

訪ねる先々で、残された人の感情を逆なですることに嫌悪感を覚える正太郎だった。

次に向かったのは、日和が勤めていた病院。

そこで、かつて婦長をしていた人物に会いに向かった。

File-4

これまでの日和に関わってきた人の話を聞く限り、日和の悪いとことばかりが目立っていた。

それに違和感を覚えてはいるものの、確証はなく悶々とした気持ちになっていた。

一方で山路刑事は、日和の勤めていた病院に話を聞きに行ったという。

日和は勤務先の病院で医師の1人で望まぬ肉体関係を強要されていたらしい。

それを聞いた叔父は医師としての立場から思うことがあり、自分も日和の勤めていた病院に行くことにする。

日和の勤めていた病院で婦長をしておいた、埜倉から話を聞くことが出来た。

日和は、1人の老人の尊厳を護るため自殺幇助、あるいは殺人を起こしたのだと叔父は考えた。

叔父はパスワードのかかった日和のパソコンに思い至る。

日和の妹・沙月の所を訪ね、事の次第を伝える。

老人の死亡日をパソコンに入力すると、パスワードは解け、中に日和の日記を確認した。

※※※※櫻子サイド※※※※

日和の死は自殺だった。

叔父たちはそう結論ずける道筋を辿ってきた櫻子と正太郎。

山路刑事は、正太郎の知る山路の兄である事が分かる。

そして、山路刑事は10年間行方不明らしい。

最後に、臼渕日和の妹・沙月を訪ねることにする。

沙月は現在は写真家として活動していた。

沙月に対して、日和の自殺現場に案外して欲しいと頼む櫻子。

仕方なく案外してくれる沙月。

日和が自殺した現場に到着する。

そして、事件の解決編が唐突に始まる。

日和は自殺ではなかった。

沙月によって自殺に見せかけられていた。

櫻子によって事件の真実は一気に明かされる。

やはり、花房という画家の影が確かにあった。

逆上する沙月は櫻子を人質にとる。

櫻子を救おうとする正太郎は、沙月のナイフで腹部を刺されてしまう。

意識が朦朧とする中で、正太郎は櫻子の「ソウタロウ」と呼ぶ声を聞きながらついに意識を失っていまう。

目が覚めた正太郎は、病院にいた。

そして、冒頭に繋がる。

■エピローグ

正太郎は櫻子のお屋敷を訪ねていた。

正太郎は櫻子に疑問をぶつける。

「ソウタロウ」とは誰か?

櫻子は答える。

「弟だよ。生きていれば20歳になる。」

■Special Short Story てのひらの優しさ

正太郎は櫻子の車で、大型本屋に来ていた。

迷子の男の子と出会う。

子どもと親の繋がり、優しさを語る短いお話です。

「櫻子さんの足元には死体が埋まっている~冬の記憶と時の地図~」を読みを終えた感想

今作は始めての長編でした。

前作の謎をさらに追うため、過去と現代の事象を交互に展開されます。

事件の解決編が唐突に始まるのが印象的でした。

シリーズの登場人物や過去の出来事がドンドン繋がってきていて面白かったです。

花房はどうなるのか?

山路刑事は生きているのか?

櫻子さんの過去は語られるのか?

正太郎と櫻子の関係は変化してしまうのか?

気になることが多くて、続きも楽しみです!

それでは失礼しますm(__)m

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