【感想・ネタバレ】ケーキ王子の名推理2 作:七月隆文

涙の数だけケーキを食べよう。ー

ケーキを愛する女子高生・未羽は、世界一のパティシエである青山から店のケーキバイキングに招待された。

夢の時間が始まったそのとき、外国人の美女が乱入。

彼女は青山とただならぬ因縁があるらしく!?

未羽の新しい友達、颯人のリベンジをかけたコンクール、そして青山の秘められた過去が明らかに。

恋も悩みも、お菓子の知識で鮮やかに解決。

未羽と颯人の青春スペシャリテ2弾。

以下、ネタバレ含みます。

 

「ケーキ王子の名推理2」のストーリー(ネタバレ含)

■プロローグ~Prolog~

ケーキ大好き女子高生・有村未羽(ありむらみう)は見渡す限りのケーキに興奮していた。

世界一のパティシエ・青山大(あおあやままさる)が経営する洋菓子店『モンスールガトー』でケーキ食べ放題だからだ。

前作、『ケーキ王子の名推理』でドSパティシエ王子・最上颯人(もがみはやと)のコンクールの手伝いをしたお礼としてケーキ食べ放題が振る舞われていた。

颯人に毒舌を吐かれながらもケーキに夢中な未羽だったが、ふとお店の外に金髪の外国人女性がいることに気付く。

外国人女性は青山と目が合うと店に入ってきて、突然青山のお腹に正拳突きをかまして立ち去ってしまう。

青山に「カロリーヌ」と呼ばれていた外国人女性は何者なのか・・・

■1(un) パネトーネ

季節は春、4月になって2年生になった未羽。

クラス分けの発表でこれまでのクラスの友達と離れ離れになってしまった。

不安に思いながら、電車で帰る未羽。耳をすませばなぜか男性のいい声の「セリフ」が聞こえてくる。

どうやら、ゲームからの音らしいがイヤホンが外れてゲーム音が外に出ていた。

しかも、プレイしているのは同じクラスの隣の席になった美人の女の子だった。

乙女ゲームに夢中でイヤホンが外れている事に気付かないクラスメイト。

周りは笑いを堪えるのに必死ななか、未羽は意を決してクラスメイトに話しかける。

イヤホンが外れていることに気付いたクラスメイトは絶叫を上げた。。。

羞恥心から激しく落ち込むクラスメイトを未羽はケーキ屋さんに誘った。

クラスメイトの名前は「椎名悠希(しいなゆうき)」。乙女ゲーをこよなく愛する女子高生だ。

お互いの趣味と、その趣味に対する熱意?を晒しながら二人はケーキを食べながら新学期初日の放課後を過ごしていた。

そんな時、またまたふと外を見ると青山とカロリーヌの姿があった。

何やらやり取りをしていて気にはなったが何も出来なかった。

ケーキ屋さんを出た二人は、ベンチに座って話をしていた。

悠希いわく、いとこの兄がプロポーズをして失敗したとか。

悠希のいとこのは所謂、御曹司。ホテ経営者の跡継ぎだが、ただのホテルマンと偽ってホテルにパンを卸しに来ていた女性と付き合っていた。

自分の事を試したのかと憤慨した彼女はプロポーズを断ったらしい。

「あぁ~~」などと言っているところに先ほど見かけた青山が現れる。

青山はいとこのお兄さんに協力したいと未羽と悠希を『モンスールガトー』へ連れて行く。

『モンスールガトー』に着いた3人。

青山の提案は「パネトーネ」というパンを焼いて女性に贈るというものだった。

青山からパネトーネについてのエピソードを聞いて、悠希は青山を提案通りすることにした。

青山から店名の由来が明かされる!

『モンスールガトー』はフランス語で「私のためだけのケーキ」という意味だそうだ。

未羽と悠希は一緒にモンスールガトーの青山に報告に来ていた。

青山の提案通り、パネトーネと恋人に贈ったいとこの兄は無事にプロポーズに成功させたらしい。

混み合う店内、報告をすませた悠希は足早に帰ってしまう。

悠希はバイトをしているらしい。

そして、青山がさり気なく言う。

「実は僕も、やろうとしたんだ、プロポーズ」

【パネトーネ】

■2(deux) カーディナルシュニッテン

青山の頼みで『モンスールガトー』でバイトする事になった未羽。

初日はやっぱりたくさんミスもして落ち込んだ。

数日後、少しバイトにも慣れてきた未羽。

青山は予約のケーキを作っていた。

『カーディナルシュニッテン』、オーストラリアのケーキだ。

しかし、青山はフランス人?からの電話の後、用事が出来たとお店を出てしまう。

土曜日になって、予約したケーキは男性がきちんと取りに来た。

ケーキの準備をする間の雑談で、男性の彼女の両親がオーストラリアの人なのだと聞いた。

喜んでケーキを受け取る男性をみて、素敵な気持ちになっていた未羽だった。

が、翌日。

男性が怒り狂って『モンスールガトー』へやってきた。

彼女の両親にカーディナルシュニッテンを出したら、「我が国の伝統と文化を理解してない」と言われ帰られてしまったと。

青山がいないなか、責任者として颯人が男性の対応をする。

怒り狂う男性だが、颯人はすぐに原因を推理する。

原因は「ケーキの切り方」だった。

鮮やかに問題を解決した颯人に店中の女性の熱い視線が注がれていた。。。

問題は解決したが、男性への説明不足だった事を反省する颯人。

閉店後、颯人の男の子らしい負けん気を見て微笑む未羽だった。
【カーディナルシュニッテン】

■3(trois) タルト・タタン

未羽は悠希と話していた。

悠希は週末は脱出ゲームに一人で参加していたらしい。

その他にも彼女の好きなゲームの文庫型の手帳の話やガチャに課金している話などしながら、日は暮れた。。。

バイト中、青山には頻繁にフランス語で電話が入るようになっていた。

青山は電話の度に出かけたり、店を臨時休店にしたり営業に支障をきたしていた。

堪りかねた颯人は師匠である青山にその事を指摘する。

諭されるように青山は電話に応じて出掛けることは無くなった。

明くる日の事、あの金髪外国人カロリーヌがお店に現れた。

緊張する未羽だったが、ケーキに対する瞳や態度から悪い人ではないと思い始めていた。

混雑してきた店内の様子を察したカロリーヌは足早にモンスールガトーを後にする。

未羽はカロリーヌの忘れ物に気付いてカロリーヌを追いかける。

カロリーヌに追いつくことが出来た未羽は、カロリーヌの忘れ物が悠希が持っていた乙女ゲーの文庫型手帳であることを尋ねる。

すると。。。

カロリーヌも悠希とおなじく乙女ゲーオタクだった。。。

未羽も「仲間」だと勘違いしたカロリーヌは大興奮!!

未羽を「乙女ロード」とスイーツ店に誘う。

スイーツ店と聞いた未羽はすぐに「行く」と決めるが、後ろから頭をチョップされる。

営業中に出たままだったのを忘れて話し込み、颯人からプレッシャーを与えられる。

あれよこれよで、3人で乙女ロードとスイーツ店に行くことが決まる。。。

乙女ロード散策を終えた3人は、約束のスイーツ店に来ていた。

スイーツを楽しみながらも、颯人は本題であると言わんばかりにカロリーヌが青山を訪問する理由を問いただす。

カロリーヌにの「ステファニー」という姉がいた。

ステファニーは青山の婚約者だったが、これと別れて自殺したとカロリーヌは話した。

カロリーヌはステファニーの遺言状を見つけたから、青山に見せに来た。

しかし、青山に後悔させるため簡単に見せるわけにはいかないと何度も青山を呼び出していたらしい。

おかしいと思った颯人はカロリーヌを追求する。

すると、遺言状だと言われていたものは暗号文だった。

カロリーヌも未羽も見ても全くわからない暗号文だったが。。。

颯人は考えてすぐに解読してしまう。

そして、カロリーヌの真意が二人に告白される。

【タルト・タタン】

■4(quatre) イースターエッグ

コンクールを明日に控えた颯人。

相変わらず泰然としているが、カツカレーを食べて験担ぎをするほど必死だった。

未羽は颯人のコンクールの応援に行くことにする。

コンクールでも、颯人はその容姿とそれに似付かわしい動きで観客の視線を集めていた。

そして、審査が始まった。

「ボトッ」という音が会場に響いた。。。

一方で、モンスールガトーには青山とカロリーヌがいた。

姉の暗号文を受け取る青山。

ステファニーが自殺で無いことを知る。

そして、青山の口からステファニーとの別れの原因とその後の彼の生活が明かされる。

亡くなったステファニーから、青山への手紙の内容は青山への愛で溢れていた。

【イースターエッグ】

■エピローグ~Epilogue~

未羽は並木道のベンチに座っていた。

颯人も現れる、バイトまでの道だからだ。

颯人はコンクールで、無事1位を獲得し本戦出場を半年後に控えていた。

「ボトッ」は他の参加者のものだった。

未羽は失敗ばかりする自分はダメだと思い、バイトを辞めようとしていた。

颯人はそんな未羽を自分もそうだったと慰めてくれる。

二人はモンスールガトーに今日も向かう。

モンスールガトーには新しい商品が並んだ。

『タルト・タタン』

ステファニーとカロリーヌという女性が作ったと言われるケーキだ。

 

「ケーキ王子の名推理2」を読みを終えた感想

前作に引き続き、キャラデザは高野苺さん。

カバーを見ただけで年月の経過を感じますねw

今作は前作より、ポップな文章になっている印象が残りました。

ケーキ大好き未羽や乙女ゲー大好き悠希ちゃんはどちらも微笑ましく、颯人くんは相変わらずアメとムチがいい感じでした!

微妙に伏線を貼ったり、展開がドラマっぽかったり楽しめる1冊だと思います!

それでは失礼しますm(__)m

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