【感想・ネタバレ】いつか、眠りにつく日 作:いぬじゅん

合えば、もっと悲しくなる。それでも、君に会いに行くー

高2の女の子・蛍は修学旅行の途中、交通事故に遭い、命を落としてしまう。

そして、案内人・クロが現れ、この世に残した未練を3つ解消しなければ、成仏できないと蛍に告げる。

蛍は、未練のひとつが5年間片思いしている蓮に告白することだと気づいていた。

だが、蓮を前にしてどうしても想いを伝えられない・・・。

蛍の決心の先にあった秘密とは?

予想外のラストに、温かい涙が流れる。

以下、ネタバレ含みます。

 

「いつか、眠りにつく日」のストーリー(ネタバレ含)

■プロローグ

本作のヒロイン・蛍(ほたる)同じクラスの大高蓮に片思いしていた。

友達の栞にも話せないまま、修学旅行の当日を迎えていた。

高速道路のPAでふとしたことで喧嘩みたいになってしまう蛍と栞。

何も出来ないままPAからバスは出発する。

そして、バスは交通事故に巻き込まれた。

■第1章 透明な存在

蛍が目を覚ますとそこは自分の部屋だった。

混乱する蛍だが、そこに黒ずくめの男が現れる。

男に「お前は死んだ」と言われ信じられないが、母に自分が見えない事などを体験して信じるしか無かった。

黒ずくめの男・クロはあっちの世界への案内人。

蛍は自分が死んでから49日にまでの、19日間で未練を3つ解消しなければならなくなった。

意外とノリがよく前向きな蛍は早速未練を解消しに出掛ける。

クロには未練の対象人物が分かる。

最初の未練の対象人物は蛍の祖母である福嶋タキだ。

タキの入院する病院に到着した蛍。

クロは一旦報告に戻るからと一人で病院の中に。

病院にはなぜか、幽霊の自分が見える老婆がいた。

老婆に聞くとタキは死んでいると言う。

その絶望に付け込むように老婆はおぞましい姿に変わる。

飲み込まれそうになる蛍をクロが守ってくれた。

■第2章 触れては消える

地縛霊に襲われた蛍は精気を失いまた寝込んでしまった。

残りの日数はあと12日。

最初の未練の解消の為、再度病院に向かうがそこに祖母はいなかった。

どうやら退院したらしく、祖母の家にはちゃんと祖母がいた。

最初の未練は「祖母と話す」こと。

祖母を見た蛍の体は光だし、祖母にも蛍が見えるし会話も出来るようになった。

蛍も、祖母も、束の間の再会を心から喜んでいた。

しかし、再会の時間はあっという間に終わってしまう。

残された涙を流す祖母を見て、未練を解消することの悲しさを感じる蛍だった。

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蛍は学校に来ていた。

グラウンドには好きだった蓮が走っていた。

その姿を見ながら未練の1つを自覚するが、まだ蓮と最後の会話を交わす勇気が蛍には無かった。

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クロと合流し、2つ目の未練の解消に向かう。

二人目の未練の対象は当然、親友の栞。

栞の家の前で偶然、栞と蜂合わせる。

心の準備だ出来ていなかった蛍だが、それは栞もそうだったらしく栞は逃げ出してしまう。

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色々探し回って、なんとか公園で栞を見つける。

あの修学旅行のPAで、最後に言った言葉を栞も後悔していた。

蛍も蓮の事を栞に話さなかった事を後悔していた。

お互いの後悔を伝えあって、二人は仲直りする。

そして、蛍は栞に最後の別れをする。

やはり涙を流す親友を見て、悲しさが増す蛍だった。

■第3章 きっと、泣くでしょう

祖母と栞、二人への未練を解消した蛍。

残るは蓮だけだが、どうしても蓮と会うことが出来ずにいた。

クロに急かされて蓮がいるであろう学校に向かう。

その途中に蛍は1人で逃げ出して、自分の家に向かう。

家では父と母が、自分のいない生活を過ごしていた。

前に進もうとしている両親を見て、嬉しかったり悲しかったり。

クロはいつの間にか追いついていた、そこに泣き叫ぶ小さな少年と男だ現れる。

その二人も幽霊と案内人だった。

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少年の名前は涼太新人案内人はカクガリと呼ばれるようになった。

涼太の未練解消に協力しよとする蛍。

クロには逃げているだけだと反対されるが結局協力する。

涼太の未練解消は中々進まなかった。

父親でも母親でも、保育園の友達でも、大好きな先生でも無かったからだ。

道中でクロと蛍は喧嘩してしまう。

クロは蛍の元から消えてしまった。

涼太の未練解消を続ける3人。

自分の死を受け入れた涼太は未練を自ら思い出す。

涼太の未練は保育園で生まれそうだった赤ちゃんウサギだった。

無事に生まれた小さなウサギを見て、涼太は光り輝き、そして成仏していった。

幼い涼太の死を受け入れる姿を見て、勇気を貰った蛍。

しかし、そばにいつもいたクロはいなかった。

■第4章 蛍の光

涼太に勇気を貰った蛍は、蓮に会って未練を解消する為、学校に来ていた。

連が一人になるのを待っていると、同い年くらいの幽霊・恭子に声をかけられる。

20年前、同じ学校に通っていた恭子は未練を解消することなく学校に地縛霊としてとどまっていた。

地縛霊になっても、穏やかでいられるのは担当の案内人が瘴気を吸ってくれているからだと話してくれる。

恭子の未練となぜ、未練を解消しなかったのかの話を聞いてより覚悟を決めることが出来た蛍。

そこに恭子の担当の案内人が現れる、クロだ。

死んでから20年になる地縛霊は案内人に浄化される。

恭子は浄化し、ようやく現れるたクロにこれまでの事を謝って連との最後の未練解消に協力して欲しいと頼む蛍だった。

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蛍はついに蓮との束の間の再会を果たした。

蓮は蛍が現れても穏やかだった。

蛍は蓮に5年間隠し続けた想いを告白しよとするが、蓮に先を越されてしまう。

蓮も蛍が好きだった。

連が自分の事を好きだったと知り喜ぶ蛍。

しかし、蓮は蛍にそっとキスをして走り去ってしまう。

蛍の体から光は消える。

最後の未練を解消し、蛍は本当に誰にも見えない存在になった。

蛍の耳にはこれまで何度か聞こえていた「ピッ、ピッ、ピッ」という規則正しい電子音が聞こえていた。

■エピローグ

未練を解消した蛍。

クロと決断の時を迎える。

これまで経験してきた「生きることの凄さ」。

未練を解消した蛍に待っていたものは・・・

「いつか、眠りにつく日」

タイトルに込められた意味が明かされます。

「いつか、眠りにつく日」を読みを終えた感想

普通に良作でした!

主人公の蛍はのおかげで悲しいストーリーもなんだか明るくなって必要以上に読み手が落ち込む事もありませんでした。

セリフにたくさん伏線を敷いていて、最後にスカッと回収する。

タイトルの「いつか、眠りにつく日」はこの作品の全てだと思います。

生きる事の凄さ、1日1日の大事さを教えてくれました。

オススメです!!

それでは失礼しますm(__)m

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コメント

  1. あーや より:

    本買いました❗
    このサイトを読んでいて興味がわきました❗ありがとうございます‼
    とても良い本に出会えました!