【感想・ネタバレ】屋上のテロリスト 作:知念実希人

このラスト、絶対見抜けない。ー

1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された

そして70年後の今。

「バイトする気ない?」

学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく!

鮮やか展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。

世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!

以下、ネタバレ含みます。

 

「屋上のテロリスト」のストーリー(ネタバレ含)

■第1章

ポツダム宣言を受諾せず、軍部がクーデターを起こした結果、戦果は広がり広島、長崎に続いて新潟にも核爆弾が落とされる。

さらに、その隙を突いてソビエト連邦が北海道、東北、北関東を制圧。

1945年11月にようやく全面降伏した日本は西の「西日本共和国」と東の「東日本連邦皇国」に別れることになった。


※イメージ

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時代は2017年の11月。

西日本共和国の首都・東京の高校生・酒井彰人は学校の屋上で自殺しようとしていた。

その時、頭上から声をかけたのが佐々木沙希だった。

東西に別れた日本を嫌悪する沙希はテロを計画していた。

そして、テロに協力する代償に「死」を与える事を条件として彰人は沙希の協力者となった。

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西日本共和国の大統領・二階堂貴志は領土侵犯を行った事に対して、東日本連邦皇国の書記長・芳賀太郎と会談を行っていた。

何のメリットも無い領土侵犯に両国の関係は緊張を深めていた。

悪くすると全面戦争を招く事態を回避すべく、二階堂は交渉を行うが芳賀に決定的な決断をさせる事は出来なかった。

東日本連邦皇国の動き、芳賀の理解できない行動に悩まされる西日本共和国首脳陣だった。

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沙希との出会いから数日後、彰人は突然沙希に学校から連れ出される。

まずはテロの準備として資金調達するために現金輸送車を襲撃し、現金を強奪する沙希と彰人。

「死」を恐れていない彰人でも、「犯罪」に対しては恐怖を感じていた。

そして、沙希の身分が明らかになる。

沙希は西日本共和国でも随一の財閥グループ「四葉グループ」の現会長だった。

現金10億円を奪取し、沙希と彰人が向かったのは岐阜県の廃学校だった。

廃学校には東日本連邦皇国の特殊工作部隊「EASAT」のメンバーが数人いた。

そこで、沙希のポケットマネーの20億と合わせて30億で商談が行われる。

取引されたのは「核兵器」だった。

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沙希たちの動きに呼応するように、東日本連邦皇国内では軍部と政府が分裂していた。

東日本連邦皇国の最大軍事力である陸軍、その陸軍の元帥・久保が政府の命令を無視し領土侵犯を行っていた。

東日本連邦皇国の書記長・芳賀は自国のクーデターを阻止する、一旦西日本共和国との大晦日の共同会談の延期を申し込む。

東と西がお互いを憎しみ合っている中、密かに「日本統一」を目指す二階堂と芳賀。

二階堂は芳賀の申し入れを受諾する。

■第2章

この章は少し各視点で物語が複雑なので分かりやすく動きをまとめます。

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〈沙希・彰人サイド〉

目的:新潟での大晦日の、西と東の会談を行わせ『花火』を使用すること

共犯・手駒:東日本連邦皇国の陸軍の元帥とその軍隊、EASAT、(恐らく)東の皇室、西日本共和国の重要メンバー(人数不明)、四葉グループ(沙希)の私設組織。

立ち回り:東日本連邦皇国の陸軍の元帥に同調するふりをする。EASATに「核兵器」を東に持ち込ませる。必要な情報EASATに渡した後、安全保障局に偽装した私設組織に逮捕されるフリをする。これで東側を欺き、疑いの目をそらさせる。

西日本共和国には政府に協力者を用意。日本全土にバイオテロを仕掛ける準備が出来ている事を政府に伝え、大晦日会談を実現させるよう脅迫。

同時に、東の政府と軍部双方にもバイオテロの驚異を知らし、動きを牽制させる。東の芳賀にも大晦日会談を実現するよう脅迫する。

政府が自分たちを排除しようとした時、内通者から情報をリークさせ逃亡する。

最終的な潜伏場所は、スカイツリー。

計画が終わって、中立の立場で「評価」するために沙希に選ばれたのが彰人。

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〈西日本共和国政府サイド〉

目的:東と大晦日会談を経て、日本統一。

立ち回り:沙希に操られる東日本連邦の行動によってさらに翻弄される。

さらにバイオテロの情報を受けた政府は沙希が潜伏していた洋館を襲撃しようとするも先手を打たれて洋館は自爆。

その際、洋館襲撃と自爆のタイミングから政府首脳の中にスパイがいる可能性が危惧される。

かねてより東のスパイとして動かされていた首席補佐官・岡田は東の工作員に暗殺される。

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〈東日本連邦皇国サイド〉

目的:軍部は政治権力の奪取、西と強硬姿勢。政府は西との統一。

立ち回り:軍部は陸海空ともに水面下で協力関係が形成。沙希との交渉で「核兵器」を保有。その後、沙希のバイオテロの驚異から身動きが取れずクーデターに至らず。

政府側も沙希のバイオテロの驚異を受けて大晦日会談の実現に動く。

スパイとして利用していた岡田を病院で暗殺。

その前に、岡田が政府の資金でデモ団体に資金援助をする。という形で政府がデモを斡旋した事実を作らせる。

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2章の終わりでは12月24日、クリスマスイブ。

大晦日まであと1週間。

スカイツリーで、彰人はクリスマスケーキを食べながら、沙希の四葉グループ会長になるまでの経緯、これまでの生活ぶり、両親についてなどの話を聞く。

■第3章

ついに大晦日の日を。

東の陸軍はこの日、会談の会場である新潟でデモが行われる事を沙希から聞かされている。

混乱に乗じて「核兵器」を打ち込み、それを西軍の軍事行動とみなしてこちらが軍事行動を起こす大義名分にしようとしていた。

会談の会場に集まる西と東の代表とその側近。

何のためにここに来たのか分からない二階堂と芳賀。

会場のスクリーンに沙希が現れる。

沙希の要求は「東西を統一」することだった。

周到に準備された大晦日の会談。

ついに日本は統一を果たすが、クーデターに失敗した東の陸軍元帥・久保は東京に特攻をかける。

さらに、居場所を知られた沙希たちをEASATが襲撃する。

東京と沙希たち、統一を果たしたにも関わらず、双方に危機が迫る。

全ての事態を解決する最後のカードがついに動いて、沙希も日本も無事にすんでテロは終結した。。。

■エピローグ

スカイツリーにEASATが襲撃してきた際、負傷した彰人。

一命を取りとめ無事に卒業式を迎えていた。

入院中、一度もお見舞いに来なかったが「バイト代」を払うため現れると信じていた。

そして、沙希は予想通り現れる。

「死」を目前にして彰人が願うことは・・・

「屋上のテロリスト」を読みを終えた感想

すごく都合のいいお話であまり好きにはなれませんでした。

政府関係の登場は「白銀の逃亡者」とキャラがほとんど同じで既視感しかなかった。

知念実希人さんの作品は大好きだったんですが、今回は残念でした^^;

それでは失礼しますm(__)m

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