【感想・ネタバレ】嘘が見える僕は素直な君に恋をした 作:桜井美奈

もしも愛する人の嘘が見えるとしたらー

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。

だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

分かるのは、好きになった人の嘘だけ。

幼い頃から、大切に想う人たちからの嘘に苦しめられてきた聖は、もう誰も好きにならないよう、心を閉ざして生きてきた。

だがそんなある日、聖は嘘とは無縁の明るい転校生、二葉晴夏と出会ってしまいー

「誰かを好きになりたい、でも好きになったら・・・」

嘘を憎む少年と、嘘をつかない少女がおくる切ない青春ストーリー。

以下、ネタバレ含みます。

 

「君に恋するなんて、ありえないはずだった」の登場人物

■藤倉聖(ふじくら ひじり)・・・主人公。高校2年生。好きになった人の嘘が分かる能力を持っている。過去の経験から他者と必要以上に打ち解けようとしない。

■二葉晴夏(ふたば はるか)・・・ヒロイン。2年生の4月に転校してくる明るい素直な少女。猫が好きという聖との共通点がある。

■吉楽先生(きちらく)・・・聖や晴夏のクラス担任。適当な雰囲気を持つがナイスアシストをしてくれるいい先生。

■中村瑞穂(なかむら みずほ)・・・晴夏の友達。名前は物語の最終盤で明らかになる。転校してきた晴夏とすぐに仲良くなるが。。。

■水野さん(みずの)・・・ペットショップの女店長。旦那さんには先立たれお店を継いだ。聖の良き理解者でもある。

「君に恋するなんて、ありえないはずだった」のストーリー(ネタバレ含)

好きになった(家族や友達としての好きも含む)人の嘘が分かる能力がある主人公・藤倉聖。

過去の家族や友人からの嘘がトラウマになっている聖は必要以上に他人と仲良くならないように壁を作って生きていた。

聖が高校2年生になり、始業式の日にヒロイン・二葉晴夏が転校してくる。

聖は最初、さして興味も示さなかったが川に無防備に足を踏み込もうとする晴夏を見て見ぬ振り出来なかったことから数年ぶりに他人と繋がることになる。

自分がかつて友達に疑われた経験からか、クラスメイトがお互いに疑い合うシチュエーションを嫌う聖はさり気なく問題を解決したり、、、

飼い猫のニャーと必死に探したり、捨て猫を助けたり、体調を崩した晴夏を心配したりと色々な場面で二葉と関わることになる。

様々な出来事を通して、聖も晴夏もお互いに惹かれ合っていく。

しかし、好きな人に嘘を疲れたくない聖は、そもそも好きにならないようにしている為自分自身を苦しめてしまう。

それでも、晴夏は自分に嘘を全くつかない。罪悪感がありながらもそれを試していた聖だが。

「ずっと一緒にいる」そう言われた時に、ついに晴夏の体が光り輝いてしまう(嘘をつくと体が光って見える設定)。

よりにもよってつかれた嘘が嘘だけに聖は晴夏に厳しい言葉を発してしまう。

しばらく距離を置いていたが、それではダメだといつもの屋上に晴夏を呼び出す聖。

素直な彼女がなぜ、嘘をついたのか。

聖は理解せざるを得なかった。

別れの悲しさ、今あるものへの感謝を感じさせるラストです。

「嘘が見える僕は素直な君に恋をした」を読みを終えた感想

嘘が見えるという他人の感情を主人公が可視化出来るという設定はよく見かけますが、「好きになった人」だけという点が非常に上手いなと思いました。

確かに、対して関わりのない人から嘘をつかれてもなんとも思いませんが、自分が信頼を置いていたり、好きだったりする相手に嘘をつかれるとショックだろうと想像出来ます。

ストーリー全体ではただただ王道ですが、最終2ページには読者の想像が働くラストだし、聖の能力は遺伝なのかどうか、聖が「晴夏」といつの間にか名前呼びするなどちょっとしたサプライズも織り交ぜられていて良いです。

しかし、近頃の小説はヒロインがやたら○○しますね。。。

それでは失礼しますm(__)m

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