【感想・ネタバレ】星に願いを、そして手を。 作:青羽悠

大人となった僕たちは、”夢”と向き合う。

中学三年生の夏休み。

宿題が終わっていない祐人は、幼馴染の薫、理奈、春樹とともに、町の科学館のプラネタリウムに併設された図書室で、毎年恒例の勉強会をおこなっていた。

小学校からずっと一緒の彼らを繋いでいたのは、宇宙への強い好奇心だった。

四人でいれば最強だと信じて疑わなかった。

時が経ち、大人になるまでは。

それぞれ別の道を歩んでいた彼らが、大切な人の死をきっかけに再び集まることになるー。

以下、ネタバレ含みます。

 

「星に願いを、そして手を。」のストーリー(ネタバレ含)

■第一章 宿題

とある町の科学館に併設された図書館に幼馴染の4人は集まっていた。

祐人、理奈、薫、春樹。

4人を見守る科学館の館長と、館長の妻・乃々。

仲良しの4人はみんな揃えば怖いものはない、出来ないことはないと信じていた。

しかし、大人になった彼らはいつの間にか、自然に離れ離れになっていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

再び4人が集まるきっかけは、科学館の館長の死だった。

4人はそれぞれ道を違えども、同じ町に戻ってきていたがずっと会っていなかった。

祐人は地元の役所の観光課に、理奈は大学院で研究員、薫は科学館の職員、春樹は実家の電気屋を継いでいた。

夏になったばかりの季節。久しぶりに集まった4人。

しかし、薫から思い出の科学館が8月末で閉館されることになったと聞かされる。

4人の青春ごっこはこうして始まった。

■第二章 夜明け

館長には孫の直哉がいた。

夏期講習の為に学校に来ていた直哉。

クラスメイトの浩一郎にグラウンドに落書きがあってちょっとした騒ぎになっていることを聞く。

落書きしたのは、薫と直哉なので当然知っていた。

校庭の「W」マーク2つ。その意味を直哉も薫から教えられていなかった。

予定外に落書きの容疑者としてクラスメイトの河村さんが挙げられていて、職員室に呼び出されてしまった。

真犯人を当然知っている直哉はすぐに河村さんに謝るため職員室に走り出す。

怒っていると思っていた河村さんは、全然怒っておらず、むしろ一緒に謎解きをする事になる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

祐人は仕事なので科学館の閉館準備を手伝えない。

仕事も上の空で、久しぶりに再会した理奈からの言葉を考えていた。

祐人と理奈は高校生まで付き合っていてが、自然消滅していた。

久しぶりに再会した科学館からの帰り道、祐人は理奈に不満と疑問をぶつけられていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

理奈、薫、春樹は科学館の閉館準備の中、館長の残した謎のメモについて考えていた。

薫に煽られて、理奈はこのメモの謎を解くことにした。

■第三章 花火

河村さんと落書きに関しての情報を集めていた直哉だが成果は芳しくなかった。

薫から突然連絡があり、花火大会に行くことと、祐人に落書きのヒントを貰うことが決まる。

その祐人は大会運営側として花火大会に参加していた。

後輩と思考を巡らせていると、幼馴染の3人が現れ一緒に花火を見る事になる。

薫の策略で、二人きりになる祐人と理奈。

理奈は祐人にかけられた言葉に涙と流す。

■第四章 金網

花火の後、直哉と河村さんは祐人を連れて落書きの場所である自分が通う高校、祐人たちの母校に向かう。

祐人は落書きを見た瞬間に謎を解いてしまう。

謎を解いて向かった先には穴が掘られていたが、そこには何も無かった。

その時、ふいに薫が現れ一同を脅かせる。

薫は乃々に指示されて落書きをしただけで、結局、誰にも落書きの本当の意味までは分からなかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

館長の残してメモから館長の過去が明らかになっていく。

館長の過去は、祐人、理奈、薫、春樹、直哉、河村さん、それぞれに影響を与えた。

科学館の閉館の日はもうすぐだった。

閉館の日、最後に科学館で屋台を開くことにした。

■第五章 星空

科学館の閉館の日。

プラネタリウムも、屋台も大盛況だった。

「夢って何?」

その問に対する「答え」を出す祐人。

「有意義な毎日じゃなく、楽しい毎日を過ごす」

大人と子どもの岐路、分かれ道。

4人の「青春ごっこ」は終わり、2人の「青春」は始まる。

みんなが「夢」に向かって、歩き出した。

「夢」には大人も子どもも関係ない。

「星に願いを、そして手を。」を読みを終えた感想

テーマは「夢」。

登場人物の中でもウエイトをかけられている祐人と理奈。

理奈は祐人を追いかけ頑張ってきた。

いつしか、祐人を追い越してしまった理奈。

その理奈を追いかけること、一緒に走ることを諦めてしまった祐人。

いつの間にか祐人が一緒に走っていない事に不安と不満を持っていた理奈。

祐人が頑張る理由だったのに、その祐人がいなくなって本当の自分の「夢」を見失う。

祐人も理奈も最後にはスッキリした気持ちになれて良かったと思います。

あまりに強いネタバレになるので詳しくかけませんが、「立場の入れ替わり」が上手に描かれていていいなぁと思いました。

若干16歳の少年?少女?がこれほどの物語を書けることは素直に新鮮な気持ちで凄いと思えました。

オススメです!!!

それでは失礼しますm(__)m

スポンサーリンク
タグ(大)