【感想・ネタバレ】天久鷹央の推理カルテⅡ~ファントムの病棟~ 作:知念実希人

その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ?

 

炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。

 

夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。

 

病室に天使がいる、と語る少年。

 

問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。

 

だが、荒唐無稽な事件の裏側、その”真犯人”は思いもよらない病気で・・・。

 

破天荒な天才女医・天久鷹央が”診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。

 

 

以下、ネタバレ含みます。

 

スポンサーリンク

 

「天久鷹央の推理カルテⅡ~ファントムの病棟~」のストーリー(ネタバレ含)

■Karte.01 甘い毒

 

トラック運転手の香川昌平

 

今日も目的地にトラックを走らせていた。

 

数年前から糖分の多いものの摂取が止まらない彼は、助手席に置いていた1.5Lのコーラを飲んでいた。

 

コーラを飲みながら考えるのは、気に入らない新社長や小言がうるさい妻。

 

そして、愛娘の葵の事だった。

 

娘の為に今日も頑張ろと思ったその時、吐き気と震えに襲われる。

 

昌平の意志に反して、トラックは事故を起こしてしまう。。。

 

 

 

事故を起こした昌平は鷹央と小鳥遊がいる病院に搬送された。

 

昌平は最近ニュースになった毒物が混入したペットボトルの事件を知っていた。

 

自分もその被害にあったと言うが、彼の身体、彼が飲んだコーラやペットボトルから毒物は検出されなかった。

 

 

鷹央や小鳥遊が正式な診断を下す前に担当医が昌平を退院させてしまう。

 

激怒する鷹央。

 

そして、昌平は再び発作を起こし、再度入院する。

 

 

昌平に起きる謎の症状の謎、数年前から激増した体重とその原因。

 

鷹央はその真相を鮮やかに披露する。

 

原因は『腹の中』にあった。

 

スポンサーリンク

 

■Karte.02 吸血鬼症候群

 

倉田病院に勤める看護師、久保美由紀は夜間の病院であるものを探していた。

 

それは、輸血パックだった。

 

近頃、倉田病院では輸血パックが何度か盗まれていた。

 

今夜も盗また輸血パックを探していると廊下や病室に赤い液体が・・・

 

発見した輸血パックは空に、そして誰かが歯で引き千切ったかのような跡が残っていた。

 

 

倉田病院での出来事は「吸血鬼事件」として天医会総合病院でも噂になっていた。

 

馬鹿げた噂だと思っていた小鳥遊だが、噂を聞きつけた鷹央に連れられて件の倉田病院に。

 

そして、災難な事に倉田病院で当直に就くことになってしまう。

 

その夜、「吸血鬼」の正体は鷹央によってあっさり暴かれる。

 

 

吸血鬼などやはり、存在しなかった。

 

吸血鬼の噂は、とある患者を救うために作られた噂だった。

 

本当に暴かれたのは、倉田病院の劣悪な医療体制だった。

 

■Karte.03 天使が舞い降りる夜

 

 

 

 

叔父貴である天医会総合病院の院長、大鷲より問題が起きている小児科の診断を命令される。

 

どうやら、小児科で退院間近の患者が次々に原因不明の症状を引き起こし退院が延期になっているらしい。

 

それも、問題が起きた患者は3人。全て同じ病室だった。

 

 

敵対関係にある大鷲の命令であること以外にも理由がありそうな様子で鷹央は小児科の診断に行こうとしない。

 

仕方なく小鳥遊が小児科に診断に向かう。

 

問題の患者は13~14歳の少年たち。

 

彼らはどうやら問題児のようだった。

 

小鳥遊の診断でも、少年たちに異常が見られない。

 

彼らの問題がまるで解決しない間に、さらなる問題も加わる。

 

病棟に「天使」が現れるというのだ。

 

 

鷹央が小児科に診断に行かない理由。

 

小児科の医師、熊川から事情を聞くことが出来た。

 

小児科には三木健太という少年が入院していた。

 

鷹央が研修医の頃に出会い、二人は友達だった。

 

しかし、健太は8歳という幼さでこの世を去ろうとしていた。

 

その健太から逃げるように鷹央は小児科を訪れないようにしていた。

 

 

その健太はなんとか一時帰宅出来るまで安定する。

 

その隙に、鷹央を問題の3人の病室と、天使が現れたという健太の病室に連れて行くことが出来た。

 

しかし、途中やはり体調が悪化した健太は病院に戻ってくる。

 

健太とまともにコミュニケーションが取れず、鷹央は逃げ去ってしまう。

 

その夜、問題児のうちの一人が再び謎の症状で一時心停止を起こす。

 

その時、再び「天使」が病室に現れた。

 

 

次の日、先日の僅かな時間の小児科を診察で事件の全容を把握していた鷹央。

 

謎の症状、「天使」の謎を呆気なく解決する。

 

それは少年たちによる健太への「贖罪」だった。

 

健太との別れの時間は近づいていた。

 

 

健太に残された時間はほんとに僅かになった。

 

小鳥遊は”家”で引きこもり、健太に会おうとしない鷹央を説得する。

 

そしてようやく健太の元に現れた鷹央。

 

喜んだ健太はかつてのように絵本を読んでほしいと鷹央にせがむ。

 

鷹央は健太のために絵本を読んであげた。

 

 

そして、わずか8年の生涯を全うした健太は鷹央と家族に見守られながら、静かに息を引き取った。

 

■エピローグ

 

健太の死から1週間。

 

鷹央の”家”のグランドピアノの上にはニューヨークの野球帽があった。

 

かつて鷹央が健太にプレゼントしたものだった。

 

 

「天久鷹央の推理カルテⅡ~ファントムの病棟~」を読みを終えた感想

 

前作からの面白さそのままだったのが嬉しかったです!

 

今作は密かに「家族」がテーマにあったように思います。

 

父を思う娘、母を思う娘、そして息子を思う母。

 

それでは失礼しますm(__)m

 


前作「天久鷹央の推理カルテ」の感想ページはこちら!!

 


シリーズ第3弾「天久鷹央の推理カルテⅢ~密室のパラノイア~」の感想ページはこちら!!

 


シリーズ第4弾「スフィアの死天使~天久鷹央の事件カルテ~」の感想ページはこちら!!

 


シリーズ第5弾「天久鷹央の推理カルテⅣ~悲恋のシンドローム~」の感想ページはこちら!!

 


シリーズ第6弾「幻影の手術室~天久鷹央の事件カルテ~」の感想ページはこちら!!

 


シリーズ第7弾「天久鷹央の推理カルテⅤ~神秘のセラピスト~」の感想ページはこちら!

 

スポンサーリンク

 

コメントを残す