【感想・ストーリー解説】少年たちは花火を横から見たかった 作:岩井俊二 

花火大会の夜、僕たちは”かけおち”をした。

やがてこの町から消える少女なずなを巡る典道と少年たち。

花火大会のある日、彼らに何があったのか?

少年から青年になる初期の繊細で瑞々しい友情と初恋の物語。

映像化されなかった幻のエピソードを復刻、再構成し、劇場アニメ版にあわせて書き下ろされた待望の小説。

テレビドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のOAから、24年の歳月を経てよみがえる原点ともいえる物語。

以下、ネタバレ含みます。

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」との違い

本作は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のいわば原型の物語です。

ですので、基本的に登場人物やストーリーの大まかな流れは同じです。

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のストーリー解説はこちらからどうぞ!!

少し設定が違うので先にその点を纏めておきます。

★変更点★

・登場人物の年齢が違う。本作は小6。アニメ映画版は中1。

・舞台の町が茂下町ではない。

・ストーリーの細部が少し違う(なずなが50m競争に加わらなかったりなど)

・エンディングが違う。

・”もしも玉”を使う描写はない。

大きくはこの点かと思います。

年齢が引き下げられたことで、登場人物の言動がやや幼くなっていると思います。

それではストーリー解説です。

「少年たちは花火を横から見たかった」のストーリー解説(ネタバレ含)

舞台のとある漁業が盛んな町。

季節は夏休み。

主人公の島田典道とヒロイン及川なずなの物語。

及川なずなは転校生で大人びていた。

そんななずなの事が典道は好きだった。

あまり交流がなかったが、ある土曜日なずなが典道の家に泊まることになる。

どうやらなずなの母親が離婚するために話し合う時間を作るため預けられたようだった。

たったの1日だったが、笑ったり遊んだり、一緒に御飯を食べたりした二人は以前より仲良くなることが出来た。

二人は朝の海に行く。

そこでなずなと典道は”不思議なボール”を見つけていた。

7月31日、夏休みの登校日&花火大会の日。

典道はなずなが転校することを先生の話を盗み聞くことで知ってしまう。

ショックを受けているところに現れた、友達の安曇祐介(祐介もなずなに惚れている)とともにプールへ向かう。

プールで50m競争をすることになる。

ターンに失敗してケガをする、祐介にも負ける。

気付けばなずなはいなくなっていた。

教室に戻るとクラスメイトで友達の林純一、笹本稔、佐藤和弘が言い争っている。

内容は「花火は横から見たら、丸いのか?平べったいのか?」である。

それを確かめるために灯台に登ろうという話になった。

なずなに花火大会で会えるかもと密かに期待していたが断れる空気では無かった。

集合時間まで時間があるので一旦家に帰る。

すると先に祐介が家に上がり込んでいた。

集合時間が近づいてごねだす祐介と家を出ようとする。

その時足のケガを指摘され、典道は祐介の父が経営している安曇医院に向かう。

その際、祐介に安曇医院になずながいる事。なずなに花火大会に誘われた事を典道に話した。

安曇医院には確かになずながいた。

祐介を誘った理由を知る。

二人で歩いていると恐ろしい剣幕の母親が現れ、なずなを連れ戻そうとする。

なんとか二人は逃げ出し、バスに飛び乗った。

高校生になった典道が、あの日以来、疎遠になったクラスメイト達の過去(なずなとの”かけおちの夜”)を語る。

稔が花火の暴発のせいで顔にケガをおった話。

稔を連れて安曇医院に戻る祐介の話。

そこであったなずなの母親と転校の話。

二人で灯台に向かった、純一と和弘の話。

時間は小学6年生に戻る。

バスに飛び乗った典道となずなは駅に着いていた。

電車に乗って遠くへ行こうと話すなずな。

不安になりながらも、着いていことする典道。

突然、何かを悟ったようになずなは”かけおち”をやめる。

二人は夜の小学校を目指した。

典道はなずなを見て、自分から失われた感受性と持て余した繊細な感情を感じていた。

夜のプールに入る二人。

見上げると夜空の星空が輝いていた。

そして、なずなは自分の家に帰っていく。

「次に会えるのは2学期だね」

と言い残して。

しかし、なずなが転校する事を典道は知っていた。

手にはあの日、海で見つけた”不思議なボール”が握られていた。

なずなはこれに願いを込める事はなかった。

典道は帰り道、祭を楽しむ担任の三浦先生に会う。

三浦先生と三浦先生の彼氏、そして花火職人のおかげで「花火は横から見たら、丸いのか?平べったいのか?」の答えを知ることが出来た。

しかし、そこにはなずなはいない。

下から見た花火は丸く、美しかった。

なずなに花火を見せられなかった事が、典道の後悔だった。

「少年たちは花火を横から見たかった」を読みを終えた感想

まずは、「読めてよかった」と思いました。

少し幼くなった典道となずなの物語はより少年と少女の儚い時間を感じさせてくれました。

典道のなずなの後悔が、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に繋がっているのかと妄想出来ました。

さて、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は8月18日にアニメ映画が公開されます!

キャストなどはこちらからチェックできます!↓↓
アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」公式サイト!!

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のストーリー解説はこちらからどうぞ!!

それでは失礼しますm(__)m

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