【感想(ネタバレ有)・ストーリー】探偵が早すぎる 上 作:井上真偽

探偵が人を殺させない、傑作倒叙ミステリ!

父の死により莫大な遺産を相続した女子高生の一華。

その遺産を狙い、一族は彼女を事故に見せかけ殺害しようと試みる。

一華が唯一信頼する使用人の橋田は、命を救うためにある人物を雇った。

それは事件が起こる前にトリックを看破、犯人(未遂)を特定してしまう究極の探偵!

完全犯罪かと思われた計画はなぜ露見した!?

史上最速で事件を解決、探偵が「人を殺さない」ミステリ誕生!

以下、ネタバレ含みます。

「探偵が早すぎる 上」のストーリー(ネタバレ含)

■第1話 ヘビースモーカー

主人公の一華は父を亡くし、五兆円としう莫大な遺産を相続した。

一華の父は日本経済に多大な力を持つ大陀羅家の当主の隠し子だった。

大陀羅には一華の父の他にも四人の息子と三人の娘、そして孫たちも多い。

その親戚たちが一華の遺産を狙って事故を装い命を奪おうとしていた。

先日の父の葬儀の際に、早速刺客を送り込まれ足を骨折してしまった一華は使用人の橋田を頼って腕利きの”探偵”を雇うことになった。

その探偵は”事件を起こす前に解決する”という最速の探偵だった。

一華を狙う最初の刺客は鏑木秀英

一華の叔母にあたる東郷朱鳥(大陀羅家の第二子長女)長女・麻百合に殺人計画を依頼され、金の必要だった鏑木はその依頼に応じる。

鏑木の立てた計画は即効性こそ無いものの事件性を匂わせない周到な計画だった。

鏑木は纏まった金が手に入れる事に喜んでいると一本の電話が入る。

電話は”探偵”からだった。

僅か矛盾点から計画を看破され、一華への刺客であるはずが逆に麻百合の殺意の証明者として法廷に立つことを脅迫される。

鏑木は自身が隠す過去の過ちも握られ、否定できない。

さらに、一華に加えようとした方法で鏑木は激痛を味わうことになる。

■第2話 毒蜘蛛

次なる刺客は若竹友成。

大陀羅の次男(第三子)・六強に雇われた元MRだ。

友成はリストラされてから居酒屋とコンビニのアルバイトを掛け持ちしていた。

その際に入手した毒蜘蛛を利用した殺人計画を立て、それを実行する事で報酬を得ようとしていた。

友成は首尾よく毒蜘蛛を入手し、明日にでも犯行を起こそうとしていた。

しかし毒蜘蛛を入手したその夜、”探偵”によってあっと言う間に犯行を防がれる。

友成も、依頼主の六強も毒蜘蛛によって苦しめられることになる。

”探偵”はまたしても犯行の目を未然に最速で摘み取る。

■第3話 カボチャと魔女

施設から逃げてきた透と乃亜の幼い兄妹。

お腹を空かせて困っているところに東郷朱鳥の末の娘・次女の芽瑠璃だった。

芽瑠璃は幼い兄妹に一華の殺害を依頼する。

季節はハロウイン。

一華は友人の未夏と律音とともにボランティアとしてハロウインのイベントに参加していた。

そのイベントに殺害の凶器を知らずに持たせれた透と乃亜を忍び込ませる。

今回の計画はこれまでより随分杜撰だったため、計画は阻止もされるし、回避もされた。

それでも”探偵”は幼い子どもを巻き込んだ犯行(未遂)に腹を立て、これまでより厳しい報復を芽瑠璃は受けることになる。

■第3.5話 決戦前夜

大陀羅家の現在の総本山、長男(第一子)の大陀羅亜謄蛇が雇った殺し屋・トールマン(背高男)。

一華たちの強力な敵だと思われたこの刺客も”探偵”の手回しによってあっという間に物語から退場する。

これまでより悪知恵の働く親戚たちが動き出す。

一方で一華はついに”探偵”と対面する。

千曲川光と名乗る中性的な男?とともに決戦の四十九日の法要に挑む。

~下巻に続く~


次巻「探偵が早すぎる 下」の感想ページはこちら!!

「探偵が早すぎる 上」を読みを終えた感想

読者も予想しない小さな矛盾点から計画を看破し、犯行を未然に防ぎ、同じ方法で報復していく探偵。

事件そのものを起こさせないストーリーは斬新で、面白かったです!

事件が未遂だけあって、特に主人公の一華が悪意に疎いのもあって殺伐とした雰囲気は少なく、キャラがみんな立っていてミステリなのに面白いのも凄い!

それでは失礼しますm(__)m

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