【感想(ネタバレ有)・ストーリー】検察側の罪人 下 作:雫井脩介

人が人を裁くとはどういうことなのか。

 

23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。

 

検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。

 

しかし、どうしても松倉の犯行と確信出来ない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。

 

慟哭のラストが胸を締め付ける巨編!

 

以下、ネタバレ含みます。

 


前巻「検察側の罪人 上」の感想ページはこちら!!

 

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「検察側の罪人 下」のざっくりストーリー解説(ネタバレ含)

 

自分の理念に沿わぬ取り調べを続ける中で、松倉が犯人ではないと感じていた沖野。

 

そこに弓岡という容疑者が浮上したことで沖野の気持ちは切れてしまった。

 

沖野は自分が冤罪を生もうとしていると感じていた。

 

犯人は松倉ではない、弓岡こそが老夫婦刺殺事件の犯人なのではないか・・・

 

警察、検察側も松倉を殺人犯として逮捕出来ないかもしれないという雰囲気が出て来る中、凶器の発見が知らされる。

 

凶器が見つかったのはもちろん偶然ではない。

 

しかし、それを知るものは現時点では最上のみだった。

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凶器という物証が見つかって松倉は横領罪では不起訴となるが、殺人の罪で逮捕、起訴される。

 

最上の思惑通りに物事は進んでいた。

 

一方で沖野はタイミングよく消えた弓岡、雑な凶器処分の方法、松倉に対する偏った捜査方針、それらからほぼ真実に近い推論に至っていた。

 

しかし、それらを行ったのが最上ではなく警察の方の工作だと思っていた。

 

松倉と最上の関係が誰のも知られていなかったからである。

 

沖野は凶器が見つかった後でも、松倉が犯人だとは思えず、その思いを最上にぶつける。

 

しかし、その思い最上に届くことはなかった。

 

沖野は上の判断で主任検事を外れることになった。

 

沖野は松倉の取り調べを担当し、事件に関わることで何かを失ってしまった。

 

沖野は辞職願を提出する。

 

 

 

事件は公判を待つ時期に入っていく。

 

沖野は検事を正式に辞する。

 

 

 

彼が向かったのは松倉の担当の国選弁護士の小田島誠二の事務所だった。

 

沖野は冤罪犯罪者を生み出すことを危惧し、ついに最上との対立を決意していた。

 

記者の船木人気弁護士白川を味方につけて徐々に松倉弁護側に有利な条件を揃えていく。

 

 

 

一方で最上は弁護側の予想外の動きの原因に沖野が関わっていることを感づいていたが、敢えて何もしなかった。

 

なんとか松倉を裁判に持ち込めればと考えていたが、ついに弓岡の遺体が発見されてしまう。

 

 

 

弓岡の遺体が発見された事で沖野は一層混乱する。

 

よもや最上が殺害したと思っていない沖野は、弓岡を殺してまで行動を正当化できる存在に思い至ることができなかった。

 

そんな中、沖野は偶然にも最上の知己で新聞記者の水野と出会す。

 

水野の言葉から、最上が久住由美と面識がある事に気付く。

 

そして、最上の犯行の可能性にも。

 

沖野は真実に辿り着く。

 

 

 

事件は収束する。

 

自分自身の正義を貫いたはずの二人。

 

しかし、最後に笑ったのは。。。

 

 

 

「検察側の罪人 下」を読みを終えた感想

 

読書中、人を罰するために罪を犯して良いはずがないと思っていました。

 

しかし、読了する頃には正義とはなんだろうと考えさせられていた。

 

読み終わったあとに残ったのは、虚しさと憎悪でした。

 

「正義」について考えさせられる点、罪を精算していない存在への感情、エンターテイメント性、たくさんのものを備えた素晴らしい作品だったと思います。

 

後味の悪さがまた味があってよかったです。

 

2018年には映画化されるようで、久しぶりに映画館に行こうと思える作品でもありました。

 

楽しみですね♪

 

それでは失礼しますm(__)m

 

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