【感想・ストーリー(ネタバレ有)】敗者の告白 作:深木章子

逆転に次ぐ逆転。仰天の真相とは?

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。

夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。

しかし、関係者は発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。

遺された妻のの手記と息子の救援メール。

事件前夜に食事をともにした友人夫婦や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。

容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真実とは!?

関係者の”告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。

 

「敗者の告白」のストーリー(ネタバレ含)

■序章 ことの始まり

会社経営者の本村弘樹。

彼の別荘で妻の瑞音8歳の息子朋樹が転落死してしまう。

■第一章 死者の告発

被害者である二人はそれぞれ、死の直前にSOSのメッセージを送っていた。

妻の瑞音は女性誌のライター藤井友利子に、息子の朋樹は祖母の本村育子に。

瑞音は夫が自分と息子を殺そうとしていることと自らの不貞な過去を手記にして託し、朋樹は父と母が自分を殺そうとしていることとその理由をメールで祖母に伝えたのだった。

事件の容疑者は、家族で唯一生き残った第一発見者である夫の弘樹だった。

彼を逮捕され、裁判にかけられることになった。

■第二章 生者の弁明

弘樹は自らの考えを陳述書に記す。

弘樹の主張は妻の主張と食い違う点が多かった。

明かされる息子の異常な性癖、妻の殺意。

弘樹は死者である瑞音と戦ううことになった。

殺意があったのは弘樹か、それとも瑞音か・・・

■第三章 証言者たち

弘樹の担当弁護士である睦木怜は証言者たちと直接対峙して話を聞いた。

瑞音の不倫相手であり、朋樹の実の父、弘樹の友人でもある溝口雄二。

雄二の妻である溝口佐木子

瑞音の浮気相手である吉田達彦(税理士)、小笠原翔太(事務職員)、乾公明(歯科医師)

彼らの証言は瑞音の立場を悪くし、弘樹の容疑は瞬く間に薄れていく。

■第四章 事件の本質

弘樹の裁判から3ヶ月が経過していた。

弘樹は無罪判決を受けていた。

睦木怜によって事件のまとめが行われる。

そしてその後、事件の犯人を「X」として彼女の考えるこの事件の真相が明かされる。

「X」の目的とは・・・

この事件、裁判を終えて「X」が得たものは何も無かった・・・

■終章 決着

事件から7年が経過した。

「X」は・・・

「敗者の告白」を読み終えた感想

本書の特徴はストーリーに抑揚がなく、淡々と進むことかなと思います。

捜査の進行などはなく、すでに終わった物語を辿るように進むためです。

「夫が、妻と息子を殺そうとしたのか」

「妻が、夫と息子を殺そうとしたのか」

どちらの殺意が本当なのか。

生者か、死者かいずれが正しいのか。

残った真実には強い脱力感を感じました。

淡々と進むからこそ、突然の急展開が印象的です!!

ぜひ、読んでみて下さい!

それでは失礼しますm(__)m

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