【感想・レビュー】dele~ディーリー~ 作:本多孝好

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【dele~ディーリー~】の感想・レビュー

■あらすじ

罪の証や不貞の写真。

死者の隠したい秘密や願いを消す仕事をする会社『dele.LIFE』。

そこに勤め始めた真柴祐太郎と社長の圭司

二人は依頼者の死によって様々な事件に巻き込まれていく。

死者が消したかった<記録>。

遺された者が抱く<記憶>。

秘められた謎の真相と、込められた想いを紐解くミステリ。

■感想・レビュー

主人公の祐太郎は『dele.LIFE』で働くまではグレーな仕事で生きてきた青年として描かれています。

しかしそんな祐太郎の方が人情に厚く、社長である圭司は依頼人からの依頼こそを最優先するという正反対の二人が様々なストーリーを見せてくれます。

死者の遺した<記録>は様々で、情熱、悔恨、歪んだ愛、向上心、家族愛。

本作は5篇の連作となってるのですが、その中で僕が印象に残ったのは「自分の死後の娘のために遺した秘密」のエピソードでした。

幼い少女を残して先立つ事になりそうな母が「娘のために残したちょっとした仕掛け」にホロッとしました。

作中では話が進むに連れて、圭司の態度の軟化、祐太郎の暗い過去などが見えてきます。

物語の終盤、祐太郎の過去が明らかになるとともに、圭司と祐太郎の強い信頼関係が生まれるという展開になるのですがそのシーンがとても感動的でした。

派手な展開を使わず、着々とそこに辿り着くストーリーが素晴らしいと読了後思いました!

■オススメ度

★★☆☆

■こんな人は読んでみて!!

・「矛盾」を持つ作品を読みたい方

・ド派手な展開ではなく、粛々と進むストーリーが好きな方

・ホロッとするくらいの感動を味わいたい方