【感想・レビュー】妻を殺してもバレない確率 作:桜川ヒロ

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【妻を殺してもバレない確率】の感想・レビュー

■あらすじ

未来に起こることの確率を調べられる「未来予測システム」。

様々な『確率』が繋ぐ人と人との不思議な物語。

妻を殺してもバレない確率を調べる男。

一夏を過ごした少女との再会を願う男の子。

世界が崩壊する確率と希望を探る少女。

願わぬ恋をする女性。

夢を与えてくれた少女との再会を願う男。

父と娘。

初恋と奇跡。

読めば心が晴れやかになる未来を見つめるオムニバスストーリー。

■感想・レビュー

「未来予測システム」というどんな確率でも演算してくれるシステム。

自分だったらどんな確率を出してもらうかなど考えてしまいます。

物騒なタイトルの本作ですが中身はとてもキレイなラブストーリーでした。

タイトル含めて七作のオムニバスで、どれも本当に素敵な物語です。

その中でも「事故で走れなくなった女の子」の物語が印象に残りました。

陸上選手として将来を嘱望される少女だった。

しかし、自分になんら非が無い事故でその未来は閉ざされてしまう。

自分の価値は「走ること」だけだと思っている少女は激しく落ち込んでしまう。

同じ陸上選手だった父からの厳しい言葉も彼女を傷付ける。

そんな彼女を勇気付ける図書館での交換ノート。

徐々に生きる希望を取り戻す少女が「歩けるようになる確率」が1%しかなくても、1%「も」あるんだと考えるシーンに胸が熱くなりました。

1冊を通してクオリティが高く、読み終わった後の満足感はかなり高かったです。

「珠玉の名作」と呼ばれる映画を立て続けに観た感じです!

■オススメ度

★★★

■こんな人は読んでみて!!

・短篇集が好きな方

・爽やかな作品が読みたい方

・「王道」が読みたい方