【感想・レビュー】プロパガンダゲーム 作:根本聡一郎

スポンサーリンク
タグ(大)

【プロパガンダゲーム】の感想・レビュー

■あらすじ

大手広告代理店・電央堂の就職試験を勝ち上がった8人の大学生。

彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった。

戦争に突入したい「政府派」と、戦争を回避させたい「レジスタンス派」に別れて8人は情報戦を繰り広げる。

勝敗の行方は?

最終選考の隠された真の目的とは?

■感想・レビュー

ここ数年、大学生の悩ませる「就職試験」を舞台にして「戦争」という重いテーマを争わせる設定は目新しく夢中になれた。

「政府側」も「レジスタンス側」もそれぞれに優秀な人材が揃い、ハイレベルな情報戦を描いていて次々にページをめくれました。

楽しませるだけではなく、扱うテーマが「戦争」であるだけに考えさせられることも多かった。

「戦争」そのものの是非。

平和とは何か。

政治とメディアの関係。

平和と戦争はどちらも矛盾を抱えた難しいものだと改めて考えさせられました。

また、作中の登場人物はプロパガンダゲームの最中にも人間的な成長を見せてくれます。

大勢に流されてはいけないと感じる主人公の今井、自身を縛っていた復讐心から解き放たれて柔軟になる後藤など8人の大学生がそれぞれキャラが立っていて物語を飽きさせませんでした。

楽しくも勉強になる良い1冊でした!

■オススメ度

★★★★

■こんな人は読んでみて!!

・情報戦を繰り広げる小説を読みたい方

・巨大勢力に立ち向かう小説を読みたい方

・就職活動を控えた方