【感想・レビュー】辞令 作:高杉良

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【辞令】の感想・レビュー

■あらすじ

大手メーカー宣伝部副部長の広岡修平に、左遷辞令が下る。

有能で人柄も良く、同期中の出世頭だったはずなのになぜ?

自ら調査に乗り出した広岡は、一族経営に巣食う利己的な思惑と保身に巻き込まれていく。

■感想・レビュー

「辞令」というサラリーマンにとって悲喜こもごもな題材を扱った社会派小説です。

主人公の広岡が勤めるエコー・エレクトロニクス工業会社はワンマン経営で、社内でのポストは飽和状態。

そんな中にエコーの会長の息子、いわゆるジュニアが存在する事で派閥が発生。

社内では秩序を無視したジュニア派と、道理を重んじる反ジュニア派、同じようなポストの者同士での足の引っ張り合いなど大企業にありがちな内部での争いが起こっています。

そんな中で主人公の広岡はほんの僅かな油断から畑違いの人事部に回されてしまいます。

それでも、信頼できる上司に巡り合って与えられた人事の仕事にも精力的に取り組みます。

広岡を通して、会社での「人事」に対する重さが伝わってきて読んでていてドキドキ出来ました。

混沌とした会社の中に様々な人間が混在することで一筋縄ではいかない世界が描かれていて一気に読める程引き込まれました。

すごく映像化に向いている作品だと思ったので、いつか映像化して欲しいなと思いましたが、終盤やや消化不良な感じで終わるのが残念でしたね。

■オススメ度

★★★☆☆

■こんな人は読んでみて!!

・社会派小説を読みたい方

・会社内で起こる悲喜こもごもな物語を読みたい方